空間の雰囲気を変える天井リフォーム|下がり天井/勾配天井/化粧梁・・・天井の種類いろいろを解説
2023/06/13
天井って、いつも見えているものなのに、なんとなく影が薄いような印象はないですか?
実はこの天井に趣向を凝らすことで、部屋の雰囲気が大きく左右されることもあります。
高さをつける、角度をつける、デコレーションする・・・やり方は様々。
今回はそんな天井リフォームのアレコレをご紹介します。
目次
下がり天井
空間をやわらかく区切る
キッチンやダイニング上など、天井の一部分が下がったような施工を「下がり天井」と呼びます。
LDKなどの大きな空間は、壁などで仕切りを設けないようにすることでその広さを活かした開放感ある空間にすることができますが、役割ごとに「区切り」を作ることでだだっ広いだけという風にならず、メリハリ感が生まれまとまった印象を加えてくれます。
天井の高さで区切りを作れば、視線を遮ることなく、視覚効果でやんわりとした仕切りを設けることができます。下がり天井を作るときは、周りの天井とはテイストを変えるのもひとつのポイントです。特に板張りにするのは人気の施工です。また、天井との隙間に間接照明を仕込むことで雰囲気がガラッと印象的になり、オシャレさが一気に増します。
マンションリフォームなどでも比較的容易に施工が可能です。下がり天井とは逆に、天井の一部をくり抜いたように高くする「折り上げ天井」というものも存在しますが、役割はどちらも似ています。
勾配天井
上階でも高天井を実現
天井が高くなると、部屋に広がりが生まれ、圧迫感の少ないのびのびとした雰囲気になります。
注文住宅などでは、LDKに吹き抜け天井を採用した間取りが人気ですが、平屋のお家や上階の部屋の場合、屋根の形に合わせて天井に斜めの勾配をつけることで高天井を実現できます。
こうした傾斜のある天井は、「勾配天井」と呼ばれます。
特に近年、戸建てでは片流れの屋根が増えており、ダイナミックな傾斜をそのまま天井の形に活かすことで、印象的で広がりのある部屋にすることができます。視覚的にも斜めに走る天井はインパクトがありますね!
化粧梁
天井を大胆にデコレーション
天井を支える「梁」は、建築において重要な意味を持つ部材ですが、ふつうは天井の裏に隠れて見えないもの。
その梁をあえて残し、デザインのエッセンスにすることで、ただの平面だった天井に凹凸の表情が生まれます。また、本来の梁とは別にあえて「化粧梁」を張って、まるでデコレーションするように天井を飾る方法もあります。この方法であれば、構造として必要な梁とは違って、ある程度自由に見せ方を決めることができます。
梁だけでなく、柱などの縦方向との組み合わせもオススメです。「家を支えているもの」が目に見えることで、視覚的に安定感が生まれます。また、木の質感を残した梁は、和風建築の質感を部屋にプラスしてくれるので、高級感のある和モダンテイストなどを目指したい方にも最適です。
また、平面的な天井に変化がつくことで、奥行き感が強調されるという特徴もあります。奥行きを感じられることで、部屋が広く見える効果が期待できます。